MySQL 逆引き辞典
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目次 目的、対象など

MySQLを利用するにあたり、簡単な環境設定などを「逆引き辞典」的に紹介します。

また文中に「MySQLホーム」が登場しますが、これはMySQLをインストールしたディレクトリのことと読み替えて下さい。文中に MySQL5.1 といった記述があります。こちらはMySQL5のバージョン5.1に対応しているという意になります。また同じようなDriver3.1といった記述があります。こちらはJDBCドライバのバージョンの意です。

インストール関連
noinstall版のMySQLを利用する

インストールするタイプのMySQLでなく、Windows向けnoinstall版MySQLを利用する方法です。

バイナリのダウンロードと設置

インストールするバイナリファイルをダウンロードします。今回は4.1.22のnoinstall版をダウンロードします。

バイナリファイルを解凍後、設置してください。今回は「C:\MySQL\4122」に設置しました。

設定ファイルの作成と設置

以下を参考にmy.iniファイルを作成し、C:\WINDOWS\my.iniになるよう設置します。

my.iniの例 [mysqld] basedir="C:/Program Files/MySQL/4122" datadir="C:/Program Files/MySQL/4122/data" default-character-set=utf8 [mysql] default-character-set=utf8 [mysqldump] default-character-set=utf8 [client] default-character-set=utf8

設定ファイルのbasedirはMySQLを展開後、設置したディレクトリ、datadirはデータの保存ディレクトリになります。MySQLの展開直後は「MySQLホーム/data」ディレクトリがデータの保存ディレクトリになります。お好みにあわせ自由に移動させて下さい。

動作確認

動作確認を行います。コマンドプロンプトを2つ用意します。1つ目はDB起動のため、2つ目は起動したDBに接続するため、になります。

まずは1つ目のコマンドプロンプトでDBを起動します。以下を参考に起動して下さい。起動後はコマンド受け付けない状態になります。

DB起動 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysqld <- DBを起動します。その後コマンドを受け付けません。

次に2つ目のコマンドプロンプトでDBに接続します。以下を参考に接続して下さい。

DB接続 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysql <- DBに接続します。 Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 1 to server version: 4.1.22-community Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql> show databases; <- 現在起動しているDBを確認します。 +--------------+ | Database | +--------------+ | mysql | | test | +--------------+ 2 rows in set (0.00 sec) mysql> exit <- DBとの接続を切断します。 Bye
DB停止

コマンドプロンプトから上記で起動したDBを停止できれば良いのですが、起動したDBの停止法を筆者は知りません。筆者はタスクマネージャーから「mysqld.exe」を探し出し停止しています。

mysqladmin -u root shutdown で停止できる?

起動しない

起動するもすぐに停止してしまう。そんなときは以下をお試し下さい。解決の糸口がつかめるかもしれません。

mysqld --console

MySQLをWindowsのサービスに登録

上記の「noinstall版のMySQLを利用する」でインストールはしましたが、毎回DBを起動するのは手間がかかります。Windowsにはサービスというバックグラウンドでソフトを動作させる仕組みがあるので、そちらに登録し、PC起動と同時にDBも起動させます。サービスに登録することをサービス化と言います。

サービスに登録 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysqld --install <- サービスに登録します。 Service successfully installed. <- 成功時にこのように表示されます。 C:\MySQL\4122\bin>

サービスへの登録が終わりました。サービス一覧で登録されていることを確認しましょう。

MySQLをWindowsのサービスから削除

MySQLをWindowsのサービスに登録」で登録したMySQLをサービスから削除するにはどうすればよいでしょう。以下のコマンドを参考に削除下さい。

サービスから削除 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysqld --remove <- サービスから削除します。 Service successfully removed. <- 成功時にこのように表示されます。 C:\MySQL\4122\bin>
1台のコンピュータに複数のMySQLをサービス化

開発時に複数のバージョンのDBを起動したいことはありませんか。しかもサービス化させたいときにはこちらの方法で対応できます。

異なるMySQLを複数動作させるので、それぞれのMySQLを異なるポート、異なるソケットファイル名で動作させねばなりません。my.iniを編集します。portとsocketに注目して下さい。

複数登録するmy.iniの例 [MySQL41] default-character-set=utf8 port = 3341 socket = mysql41.sock basedir="C:/MySQL/4122" datadir="C:/MySQL/4122/data" [MySQL50] default-character-set=utf8 port = 3350 socket = mysql50.sock basedir="C:/MySQL/5084" datadir="C:/MySQL/5084/data" [MySQL51] innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3351 socket = mysql51.sock basedir="C:/MySQL/5173" datadir="C:/MySQL/5173/data" [MySQL55] character-set-server=utf8 innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3355 socket = mysql55.sock basedir="C:/MySQL/5540" datadir="C:/MySQL/5540/data" [MySQL56] #collation-server=utf8_bin character-set-server=utf8 #skip-character-set-client-handshake collation-server = utf8_general_ci default-storage-engine=innodb innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3306 socket = mysql56.sock basedir="C:/MySQL/5621" datadir="C:/MySQL/5621/data" [mysql] default-character-set=utf8 [mysqldump] default-character-set=utf8 [client] #default-character-set=utf8

では実際にサービスに登録します。

ここで注目すべき点は2点。1点目は「--install」の後ろに、登録したいサービス名を指定する点。このサービス名は先程のmy.iniの[]の内側と統一します。

2点目は登録したいmysqldの存在するディレクトリにcdしてからサービス化する箇所です。こちらは誤り易いので注意して下さい。

複数のMySQLをサービス化 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysqld --install MySQL41 Service successfully installed. C:\MySQL\4122\bin>cd C:\MySQL\5084\bin C:\MySQL\5084\bin>mysqld --install MySQL50 Service successfully installed. C:\MySQL\5084\bin>

サービスへの登録が終わりました。サービス一覧で登録されていることを確認しましょう(筆者は5つのMySQLをサービス化しています)。

では実際に接続してみます。接続の際はポートを指定して接続します。

ポートを指定しDBに接続 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysql --port=3341 Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 4 to server version: 4.1.22-community Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql> exit Bye C:\MySQL\4122\bin>cd C:\MySQL\5084\bin C:\MySQL\5084\bin>mysql --port=3350 Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 1 to server version: 5.0.84-community Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql>exit Bye C:\MySQL\5084\bin>
独自の名称をつけたMySQLをWindowsのサービスから削除

独自名称を付けた場合、名称を指定することで削除することができます。以下のコマンドを参考に削除下さい。

サービスから削除 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\4122\bin>mysqld --remove MySQL41 Service successfully removed. C:\MySQL\4122\bin>
ユーザ登録
複数のPCからのアクセスを許可

MySQLでは一般にGRANT文を用いてユーザ登録します。このGRANT文に若干の修正を加えるだけで、IPアドレス指定による接続許可ができます。

以下は「192.168.0.%」(%はワイルドカード)に該当するユーザからの接続を許可するユーザ登録になります。

ユーザ登録 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\user>cd C:\MySQL\4122\bin C:\MySQL\bin>mysql -uroot Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 2 to server version: 4.1.22-community Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO ユーザ名@localhost IDENTIFIED BY 'パスワード' WITH GRANT OPTION; Query OK, 0 rows affected (0.13 sec) mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO ユーザ名@'192.168.0.%' IDENTIFIED BY 'パスワード' WITH GRANT OPTION; Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) mysql> FLUSH PRIVILEGES; <- 上記で設定したユーザ(正確には権限)を再読込させます。 Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) mysql>
JDBC関連
AS句が使えない

「select id as userid from users」のようにAS句を利用すると期待通りの動作をしない(as句が無視される)。

JDBC接続文字列に「useOldAliasMetadataBehavior=true」を追加する。

JDBC接続文字列の例 jdbc:mysql://localhost:3306/database?useOldAliasMetadataBehavior=true
日付型カラムがnullの時0000/00/00となる

JDBC接続文字列に「zeroDateTimeBehavior=convertToNull」を追加することで解決できます。

JDBC接続文字列の例 jdbc:mysql://localhost:3306/database?zeroDateTimeBehavior=convertToNull
JDBCドライバで指定できるパラメータが知りたい

MySQLの公式ページを参考にして下さい。

文字コード関連
利用できる文字コードの種類
mysql> show character set
テーブルの状態を表示
mysql> show table status like 'テーブル名'\G
文字コードを指定してデータベースを作る
mysql> create databaase データベース名 default character set utf8;
その他
MySQLでもrownumを使いたい!

某DBで何行目ってとれますよね?そんなことをMySQLでもしたいです。

rownumの例 SELECT @rownum := @rownum + 1 AS rownum, t.* FROM tablename t, (SELECT @rownum := 0) r
rownumでupdate!

rownumをつかってUPDATE文を利用したい場合はこちら。

rownumのUPDATEの例 UPDATE tablename AS t JOIN ( SELECT @rownum:=@rownum+1 rownum, 主キー FROM tablename CROSS JOIN (select @rownum := 0) r ) AS r ON t.主キー = r.主キー SET t.アップデートしたい項目 = r.rownum
設定ファイル サンプル
筆者のmy.ini [MySQL41] default-character-set=utf8 innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3341 socket = mysql41.sock basedir="C:/mysql/4.1.22" datadir="C:/mysql/4.1.22/data" [MySQL50] default-character-set=utf8 innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3350 socket = mysql50.sock basedir="C:/mysql/5.0.84" datadir="C:/mysql/5.0.84/data" [MySQL51] innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3351 socket = mysql51.sock basedir="C:/mysql/5.1.73" datadir="C:/mysql/5.1.73/data" [MySQL55] character-set-server=utf8 innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3355 socket = mysql55.sock basedir="C:/mysql/5.5.40" datadir="C:/mysql/5.5.40/data" [MySQL56] character-set-server=utf8 skip-character-set-client-handshake collation-server = utf8_general_ci default-storage-engine=innodb innodb_file_per_table max_connections = 50 port = 3306 socket = mysql56.sock basedir="C:/mysql/5.6.21" datadir="C:/mysql/5.6.21/data" [mysql] default-character-set=utf8 [mysqldump] default-character-set=utf8 [client] #default-character-set=utf8

設定ファイルのサンプルになります。設定のポイントは以下の通り。

  • 複数のバージョンのMySQLをインストールしている。
  • 頻繁に利用するMySQLのバージョンは5.6なので、ポートを3306にしている。
  • 他のバージョンのポートは下2桁をバージョンと合わせている。